テーマ:ネット小説

ネット小説【人権剥奪】026

食事を終えた後に控室内のトイレで用を足し、壁にかかった時計を見る。 執行予定時間まで、後30分弱。 丸で、これから試合を控えた選手の様な心境だが、若い時に散々経験した試合前独特の緊張感の様な物は皆無であった。 当たり前だが、これから行われるのは試合では無い。 言うなれば、これは死合。 しかし、今回に限っては…
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ネット小説【人権剥奪】025

そして当日の朝8時 野上龍太は前々日に佐々木から電話で指定された待ち合わせ場所、JR東京駅の丸の内、地下中央改札口に来ていた。 既に多くの会社員や観光客等が引っ切り無しに行き交う構内にて「何故、こんな所で待ち合わせを?」と思っていると 「野上龍太さんですね?」 一人のスーツ姿の男が声をかけてきた。 「あ…
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ネット小説【人権剥奪】024

「パ、パブリック?」 判決から数日後、龍太は同じ空手の道場出身で、現在は警視庁所属の大森義郎に都内の喫茶店に呼ばれていた。 大森が龍太の問いに小さく頷き 「パブリック・リタリエイション。簡単に言ってしまえば現代の仇討ち制度。お前も聞いた事位ならあるだろ?」 「あ、あぁ…」 この頃は、まだ一般国民に迄、P…
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ネット小説【人権剥奪】023

「こんな風にされたら空手では、どうするんだよ?」 音声も鮮明に記録された、その映像の中で高校生の内、一人がニヤけながら拳太の胸倉を両腕で掴んだ。他の二人も同様に薄ら笑いを浮かべている。 だが拳太は何も言わず、ただジッと相手を見据えていた。 その中学生とは思えない落ち着き払った態度と冷めた視線に苛立ちを覚える高校生。顔か…
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ネット小説【人権剥奪】022

救急搬送された拳太の身体を見たドクターは直ぐ警察に連絡する様、ナースに告げた。 「酷いな、これは…」 身体中の至る所に内出血の痕が浮き出ている。 一方、事態を聞いて病院に駆け付けた龍太の顔を見て手術室前のソファに座っていた慶子は思わず、その胸に飛び込み号泣した。 「なんだって、こんな事に…」 未だに何が起き…
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ネット小説【人権剥奪】021

「ど、どうしたの!?」 帰宅した拳太を出迎えた母、慶子は息子の姿を見て驚愕した。 「…転んだ」 「転んだ位で、そんな…そんな傷だらけになる筈…」 「うるさいなぁ!」 心配で触れようとする母を肘で払う様に拒絶する拳太。 普段は口答えする様な子では無いのに、今迄、見た事無い程に苛立っている様子。 そ…
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ネット小説【人権剥奪】020

野上龍太は関東のとある政令指定都市で空手の道場を経営していた。 中学時代は札付きのワルで毎日、喧嘩に明け暮れるも高校の時に入部した空手部の顧問に性根を叩き直され、この顧問と空手との出会いが龍太にとって人生の大きなターニング・ポイントと成った。 卒業後は都内で働きながら、某、有名フルコンタクト空手団体の道場に入門すると、後に選…
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ネット小説【人権剥奪】019

野上龍太は仰向けに倒れた若い男に馬乗りになり、素手で、その顔面を殴り突けていた。 ガコッ!ガコッ!ガコッ!ガコッ! 跳ね上る返り血を浴びながらも眉一つ動かさず無言で左右の拳を交互に振り下ろし、その度に骨と骨がぶつかり合う様な鈍い音が響き渡る。 みるみる変形してゆく若い男の顔面。 普通なら、ここまで殴れば自分の方が…
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ネット小説【人権剥奪】018

第弐章:パブリック・リタリエイション 「今晩は。桜井遼子です。今夜も御手洗宗一先生に、お越し頂いております」 「どうも!御手洗雲…」 「先生、早速、本題へと入らせて頂きたいのですが」 「あ、あ、あ、あ、あぁ、はい…」 掴みの出鼻を挫かれて吃ってしまう御手洗。一応、ネタをゴリ押しをしない辺りに人柄が伺える…
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ネット小説【人権剥奪】017

この時点では【A子】は、まだ生きていた。 だが【少年A】が事に及んでいる最中に【A子】の意識が回復しそうになると【少年A】は脱がせた【A子】のパンストを【A子】の首に巻き付けた。 「ん…ぐ…んん…」 締め上げると微かな吐息が【A子】の口から洩れる。 また、それにより【A子】の膣が締まっていくかの様な感触を覚え、何…
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ネット小説【人権剥奪】016

【A子】は【少年A】の自宅近くの実家とは別に駅前の高級賃貸マンションを親に借りて貰っており主な生活拠点はそちらの方であった。 ある週末の午後【A子】が出掛けたのを確認すると【少年A】は、そのマンションに侵入。 玄関、エレベーター、そして部屋の扉、全てカードキーによる認証が必要であったが、ITに精通している【少年A】は、その知…
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ネット小説【人権剥奪】015

【少年A】は野々山の娘、絵美里の私物を使っての自慰行為を密かな楽しみとしていた。 その日も、いつもの様に絵美里の下着で自身の性器を包んでは淫らな快楽に耽っていた。 思えば、この様な性癖になってしまったのも、きっかけは例の事件、【女子大生強姦殺人事件】の被害者【A子】が原因なのかもしれない。 ただ、この【A子】との関わり…
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ネット小説【人権剥奪】014

左肩と首の辺りに手を添え苦痛に苦しむ表情の【少年A】は立ち上がると同時に脱兎の如く部屋を飛び出そうとした。 「待てっ!!」 咄嗟に飛び掛かる忠雄。 肩を捕まれた【少年A】は振り向き様に忠雄を右の拳で殴る。 「ぐっ!」 反射的に左腕でガードすると忠雄は右掌で【少年A】の頬を力任せに叩いた。 バコッ! …
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ネット小説【人権剥奪】013

その頃、野々山忠雄はタクシーで自宅へと向かっていた。 先程、妻から「絵美里から家に行くとメールが来たので、心配だから家で待っててやって欲しい」と電話が来たのだ。 まだ仕事中である事を理由に断ろうとしたら偉い剣幕で叱責されたので仕方なく事務所を抜け出したのだった。 忙しい中、予想外の時間的ロスに苛立ちも覚えたが、久しぶり…
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ネット小説【人権剥奪】012

2階に上がると、とてもリフォームをしている様には見えなかった。 不信感を抱きながら自室のドアを開ける絵美里。 だが、室内は特に変わった様子は見られない。 否、厳密に言えば数か月前とは違った。 部屋全体が綺麗に整理整頓されているのだ。 しかも埃一つ無い程に掃除が行き届いている。 母と共に家を出た時は時間…
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ネット小説【人権剥奪】011

舌打ちをする【少年A】 「…出ないんですか?」 「あっ、うん…」 何だか躊躇している様子。 また呼び鈴が鳴る。 絵美里が受話器を取る。 「はい?」 「○○警察署です」 「えっ!?」 予想外の訪問者に驚く絵美里。 「…いつも巡回に来てるんだよ。多い時には1日5回は来るなぁ」 …
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ネット小説【人権剥奪】010

前話は以下のURL http://34619546.at.webry.info/201611/article_1.html 「いやぁ、ゴメンナサイ!脅かしちゃって」 「あ、いえ…」 1階のリビングに通される絵美里。 「まぁ座って!」 自宅なのに、まるで自分が客人の様な扱いを受ける。 「コーヒ…
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ネット小説【人権剥奪】目次

各、数字をクリックすれば、そのページに飛びますのでご利用下さいませ プロローグ 01 第壱章 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 第弐章 18 19 20 21 22 23 24 …
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ネット小説【人権剥奪】009

やはり野々山も当初は【少年A】との生活に幾許かの不安を抱いていた。 だが実際に暮らし始めると拍子抜けする程、普段と、それほど変わらぬ生活を送る事が出来た。 素顔の【少年A】は少々、根暗に思える様な雰囲気も有るが基本的には大人しく礼儀正しかった。 自身の立場を弁えているのか、或いは少年院に居た頃のクセが抜けていないのか …
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ネット小説【人権剥奪】008

【少年A】は模範生という事も有り2年弱で出所が決定となった。 だが何と【少年A】の両親が親権を放棄。これにより【少年A】の身元引受人を新たに見つけなくてはならないという問題が発生した。 【新・日本国憲法】では国民の年齢による区別が改められると同時に旧、憲法より細分化される事となった。 【成人】は満十八歳以上。因みに飲酒…
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ネット小説【人権剥奪】007

本題に入る前に前話は以下↓ http://34619546.at.webry.info/201606/article_1.html 本作品プロローグは以下↓ http://34619546.at.webry.info/201602/article_1.html 改めて開業した法律事務所を細々と営み、野々山…
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ネット小説【人権剥奪】006

一瞬、場の空気が止まり、スタジオ内、一番奥の客席に注目が集まる。 無視する事も出来ないので司会者がインタビュアーを促す。 マイクを向けられると、歳の頃40から50代と思われる、その女性はマイクを手に取り、ゆっくりと話始めた。 シングル・マザーであった、その女性には、かつて中学生の一人息子が居た。 その息子は身体が…
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ネット小説【人権剥奪】005

拘置所、独房内にて、野々山忠雄はベッドに腰掛け、虚ろな眼差しで目前の壁を見詰めていた。 脳裏に浮かぶ光景が、まるで映画の様に、その無機質なグレーのスクリーンに映し出されているかの様な錯覚に陥る。 その映像は野々山自身の半生。 子供の頃から飛び抜けて頭が良く、成績は、いつも群を抜いてトップ。 ただ、頭が良過ぎる故に…
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ネット小説【人権剥奪】004

「解りました。では犯罪以外で人権を剥奪される場合も有るのでしょうか?」 「有ります。国民の三大義務を果たしていない場合は人権剥奪の対象と成る事も有り得ます」 「勤労、納税、教育の3つですね」 「まぁこれは前、憲法時代から引き継がれてますけど当時は義務を果たしてなくても特に御咎め無しでしたので」 「では、いわゆる【…
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ネット小説【人権剥奪】003

「まぁ至ってシンプルな考えでして人権侵害を犯した者に対しては、その人権を剥奪しようと。その様な者に人権を主張する権利は無いと、こういう事ですね」 「具体的には、どの様な場合に人権を剥奪されるのでしょうか?」 「先ず殺人ですね。今回のケースもそうですが。まぁ後は強盗、強姦といった凶悪犯罪等でも裁判によっては剥奪されるケースも有…
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ネット小説【人権剥奪】002第一章

ニュース速報のテロップがテレビ画面上部に表記されると、ほぼ同時に映像が千代田区隼町、最高裁判所前に切り替わった。 「人権剥奪!野々山被告、人権剥奪です!!」 若い男性アナウンサーが息を切らせながらテロップと同じ内容を叫ぶと今度は画面が、とあるテレビ局のスタジオ内に切り替わる。 「番組の途中ですが、ここで報道特別番組に移…
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ネット小説【人権剥奪】001

~プロローグ~ 【基本的人権】 日本国憲法で定められた三大原則の一つ。 法律や憲法改正でも、これを侵害する事は許されないと考えられ、いわゆる【人権派】と呼ばれる者達は、これを根拠に多くの犯罪者達の人権(?)を守ってきた。 だが、それは同時に、それ以上の犯罪被害者と、その家族、遺族達の人権を蔑ろにしていると長き…
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☆ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆目次☆

女トラの目次を作ってみました。 以下の数字をクリックすれば、そのページにジャンプしますので御利用下さいませ また各話巻末の『つづく』をクリックすれば次の話に進みますので合わせてヨロシクです 第壱章:初参戦 001 002 003 004 …
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆020

森野楓は麻理子の母、香澄の5歳下の妹で聖蹟桜ヶ丘の郵便局職員であった。 美人だが結婚願望が無く独身だったので姪っ子の麻理子を我が娘の様に可愛がり、また麻理子の父、孝之が家族サービスに消極的であった為、麻理子をディズニーランドや海、プール等のレジャーに連れて行ってくれるのも楓だったので麻理子もよく懐いていた。 その叔母、楓の趣…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆019

麻理子が最初に所有した矢沢永吉のCDは昨年のクリスマスに遥子がプレゼントしてくれた2枚組のベストアルバムのTHE ORIGINAL。 その後、年明け早々に自分でTHE ORIGINAL 2を購入。 それから先日の新年会でも話題に上った『情事』を今日の仕事帰りに買ってきて、たった今、一周、聴き終えた所であった。 矢沢永吉…
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