テーマ:女トラ第四章

ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆172

不思議な位に殆ど人気の無い空港のロビー。 無言のまま横に並んで座る遥子と麻理子。 麻理子が俯いて泣いている中 「・・・・・卒業式の日の事・・・・憶えてる?」 遥子が沈黙を破った。 その問いに小さく頷く麻理子。実は麻理子も同じ事を考えていた。 麻理子の部屋にある一つ目のフォトフレーム中央の写真。 …
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆171

唖然とする遥子。 マレーシアに旅立つ事はメールに書いたが飛行機の時間迄は知らせていない。 しかも今日は平日。眞由美や真純はともかく敏広達は仕事の筈。 だがその程度の事等全く問題にしないのが遥子の仲間達であった。 「遥子ちゃん、ちょおっと冷たいんじゃなぁいぃ?」 「そうよねぇ。こんなメール一通だけで行っちゃお…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆170

肝硬変であった。 煙草もギャンブルも増して女遊びもやらず特に趣味といった物が無かった雄一郎の人生の楽しみと言えば酒。 例の緊急入院以降は体調も回復傾向で適度な飲酒であればそれ程負担では無い様に思われたが病魔は確実に雄一郎の身体を蝕んでゆき、その日、遂に生命をも奪っていった。 雄一郎夫妻には子供や他に身内が居なかった為、…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆169

「あの・・・・久しぶり!」 「え、えぇ、本当に」 よりによって親友の元カレに会うとは流石に遥子もどんな顔をしていいのか判らなくなる。 「どなたかの・・・・お見舞い?」 「う、うん。上司の」 「そ、そうなんだ」 「うん。・・・・小野寺君はお仕事?」 泰昭が医療機器メーカーに就職してた事は以前、麻理…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆168

まるで高級ホテルの様な個室に入るとスタッフがベッドの横に椅子を用意してくれた。 促されるように座りフラワー・バスケットを典子に渡す。 「ありがとう!まぁ可愛い!!」 ワンちゃん好きな典子の表情があどけない程に明るくなる。 するとスタッフがそれを受け取りベッドの横の棚の上によく見える様な角度で置く。 ドアの前…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆167

コンサート終了後、遥子は敏広や雄一郎達に打ち上げの飲み会にも誘われ、この時ばかりは普段と違い喜んで付いて行った。 飯田橋駅東口近くの居酒屋に入るとそこには既に今回の打ち上げ参加者が多数来ており、そこで遥子は『情事』こと真純やミスター・ギブソンと初めて顔を合わせる。 真純は当初、雄一郎が連れ合いと参戦すると聞いていたので遥子を…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆166

初めてライヴで体験する矢沢永吉の唄はこれ以上無いとゆう位に遥子の心に響いた。 まるで自分の為に歌ってくれてるとでも錯覚してしまいそうな程に。 官能的な男女の関係を物語った歌が多いYAZAWAの楽曲は正に遥子の現在(いま)を表現してくれてる様にも思え、 また歌声が激しくも心地良く時折見せる切ない表情にも惹きつけられる。 …
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆165

「クッソーッ!俺とした事が何で今頃気付くんだよ!」 武道館2階席、西側の中間辺りの席で地団駄を踏む敏広。 「どしたよ?」 「神崎さんと席、変わって貰ってればなぁ!今頃は~」 「そんなこったろうと思ったぜ」 以来、遥子とツーショットでの参戦が敏広の悲願となるのだが未だにそれは達成されていない。 その遥子…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆164

何かに導かれる様に武道館の前に迄やってきた遥子。 思えば此処に訪れたのは高校の時に麻理子と初めて観たビリー・ジョエル以来。 暫し無言で武道館を見上げる。 此処に来れば何か有ると、漠然とではあるが何か見付かるのではないかと思った。 だが来てみたら益々、虚しさが増すばかりであった。 「馬鹿だな私・・・・・何やっ…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆163

《ねぇ、あの噂やっぱり本当だったんだ》 《確かに宮間課長、素敵だけどねぇ》 《略奪愛なんて若いのにやるわねぇ》 《でも略奪には失敗しちゃったんでしょ?フフッ》 《奥さんに子供が出来ちゃったらねぇ~》 《だけどそれは宮間課長にも責任有るんじゃない?》 《だからって普通、既婚男性からの誘いになんて乗る?》…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆162

翌日になると不思議な位に吹っ切れていた。 達郎との関係を終わりにする事に決めた遥子。 あれ程、悩み、嫉妬し、愛していたにも関わらず遥子の中では完全にリセットする事が出来た。 特に別れを告げるとゆう事もせず上司と部下とゆう本来の関係に戻った二人。 だがそう思っていたのは遥子だけであった。 ある日、業務が終わり…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆161

例の『プロポーズ』以降、態度は保留のままにしつつも遥子は日に日に達郎との『結婚』を真剣に考える様になる。 一方、達郎はあの日以来、遥子からの返答を催促する様な事は無く、そのまま二人はズルズルと『大人の関係』を続けてゆく。 だが10月になる頃に突然、達郎は遥子の部屋へ行くのをパタリと止めてしまうのであった。 仕事が終わる…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆160

遥子と達郎が互いを求め合って以来、二人は週末の夜になると遥子が当時、住んでいた代々木上原のマンションにて逢瀬を重ねる様になった。 注:ここから先ピンクの文字部分は子供は読んじゃ駄目!! 達郎の顔に跨りながらペニスを頬張る遥子。 「ん・・・・ん・・・・ぅんん・・…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆159

注:子供は読んじゃ駄目っ!!その4 打ちひしがれた様にベッドに横たわる遥子。 自分で得られる物とは全く違う快感に激しく呼吸を繰り返す。 「イケたかい?」 顔を覗き込んでくる達郎。その問いに小さく頷く。 「僕も美味しかったよ」 「馬鹿・・・・・・・」 …
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆158

注:子供は読んじゃ駄目っ!! 其の三 タワーのイルミネーションが窓辺に映る都内のシティホテルの一室で達郎と遥子は互いの唇を求め合う様に激しくキスを交わす。 背中から腰に手を廻されベッドに押し倒される遥子。 その間にも舌を絡め続ける二人。 ブラウスのボタンを一つ、…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆157

遥子の最初の就職先は日本橋兜町に有る証券会社の総務課。 当時の課長が宮間達郎であった。 30代前半で既婚。真面目で優秀。同期の社員の中でも出世頭で上役からの信頼、部下からの人望も厚く正に理想的な上司であった。 「君はオーウェルを読んでいるのか!?」 有る日の会社による飲みにケーションにて達郎に驚かれる。 「…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆156

何も見なかった様に携帯画面に視線を戻す遥子。 「久しぶりじゃないか」 「えぇ」 無視するのもどうかと思い返事だけはする事にした。 しかし視線は携帯に向けたまま。 「あれからもう5年も経つのか」 「そうでしたっけ?」 自分でも何処か白々しい返答に思える。 「今は何をしてるんだ?」 「貴…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆155

タクシー使用の許可が出たものの経費削減と渋滞を考え遥子は銀座線に乗る為に新橋駅まで向かった。 沢崎典子の件は本当にショックであったが、これから向かう日本橋営業所でのプレゼンに頭を切り替えると途端に空腹感が思い出されてしまった。 腹が減っては戦が出来ぬ。幸い新橋駅周辺は飲食店には事欠かない。 遥子は女一人ででも立ち食い蕎…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆154

ジョギングシューズからロッカーに仕舞っておいたパンプスに履き変えパソコンの電源をONにする。 すると後輩の一人が 「槙村さん、瀧本常務から内線2番にお電話です」 「常務から?」 役員が既に出社してる事に驚きながらも受話器を取る。 「槙村です」 「槙村君、手が空いたらこちらに来てくれないかね」 「…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆153

3月前半の月曜日。四谷の自宅マンションで時計を見て遥子は飛び起きた。 「何で目覚ましが鳴らないの!?」 遥子は時計の他にテレビのタイマー、携帯のアラームと3重で目覚ましの設定をしているのだが何故かこの日に限ってそのいずれも機能しなかった。 通常より1時間遅く起きた遥子。本当ならシャワーを浴びたい所だがそんな余裕は無い。…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆152

遥子の初めての男性経験は中学3年の夏休み。 二人の姉が居た為に早熟だった事も手伝ってセックスへの好奇心は人一倍旺盛であった。 また長女の麗子が大学、次女の涼子が高校生の頃に初体験を済ませた事実に対して妙な対抗意識が芽生えてしまい何が何でも自分は中学で処女を捨てると決意。そこで遥子が目を付けたのが同じ合気道の道場に通っていた2…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆151

仕事が終わると麻理子は帰宅して風呂に入った後に裕司から預かった紙袋を手に調布駅へと向かった。 夜7時。到着して5分後に遥子が改札から出てきた。 「お待たせ!」と遥子。晴れ晴れとした表情をしている。 「お帰りなさい!」 そのまま歩いて遥子の実家へと向かう二人。 「あぁ~っ!これで忙しさから開放されるわ!」 …
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆150

「あっ、そういえば・・・・・・」 照れ隠しで遥子が沈黙を破った。 「えっ?」 「手を洗ってなかったわ」 右手をプラプラとさせる遥子。 それを見て先程学校で下着の中に手を入れられた事を思い出した麻理子の顔が更に真っ赤になる。 すると遥子は意地悪な微笑を浮かべながら右手の指を是見よがしに自分の鼻に近づけて…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆149

「どうしよう!お姉様に嫌われちゃったぁ!」 「アンタのせいだからねっ!」 「そうよ!アタシ等まで巻き込んでどうしてくれるのよっ!」 「責任とってよね!」 「何よ!アンタ達だってあの女ムカつくって言ってたじゃん!」 「ヤッちゃおうとまで言ってないわよ!」 下級生達が醜い争いをしてる一方で麻理子の手を…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆148

翌日の放課後。 麻理子が職員室から遥子が待ってる教室に戻ろうとした時に 「ちょっとアンタ!」 一人の1年生が声を掛けてきた。 「顔、貸して」 下級生とは思えない横暴な態度。 だが根が素直な麻理子は言われた通りその生徒について行ってしまった。 連れて行かれた場所は人気の無い体育館の裏。 気が…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆147

「はい」 ゴディバのチョコレートを裕司に渡す麻理子。 「あぁ、ありがとう」照れながら受け取る。 昨年も貰ったが二人が正式に付き合い出してからは初のバレンタイン。 「そういえば遥子ちゃんは最近どう?」 「何だか本当に忙しいみたい・・・・・」 麻理子の表情が少し寂しげになる。 前年の沖縄以降、麻理子…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆146

慌ただしい1泊2日の沖縄ツアーであった。 ライヴ終了後はホテル近くの沖縄料理専門店で軽く食事をして部屋に戻り就寝。 翌朝は遥子の携帯がひっきりなしに鳴り仕事関連の通話に追われ帰りの時間まで那覇市内の観光を楽しむ事も出来ずに二人は空港へ向かった。 「ごめんねぇホントに」 「ううん。でも凄く忙しいんだね」 「一…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆145

高校を卒業すると遥子は実家を出て世田谷区経堂に住む姉の麗子夫婦宅に二年間世話になった。 本当は進学と同時に大学の近くにアパートを借りて一人暮らしを始めたかったのだが未成年とゆう事で両親に反対され麗子が自宅マンションの空部屋を提供してくれたのだ。 居候になるのを嫌がった遥子は姉夫婦に家賃を払う為に下北沢のライヴハウス『ヘヴンズ…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆144

沖縄への出発当日の午前10時、羽田で待ち合わせる麻理子と遥子。 「ごめんね。忙しいのに・・・・・」 「逆よ!ありがとう。こうゆう時じゃないともう麻理子と一緒に旅行出来ないもんね」 12月に入ると休日返上で仕事をしていた遥子。その代わりに会社が代休をくれたので遥子はこの2日間に休みを貰った。 「ただ離陸したらちょっ…
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆143

「山本さん、ちょっといいかしら?」 「あ、はい」 職場の総合病院にて朝の業務が始まる前に上司に呼ばれる麻理子。 「何でしょう?」 「貴女の年休が余っていてね、今年一杯の期限の物が5日分、残ってるのよ」 「はぁ」 「別にいいんだけど折角の権利なんだから使わなきゃ勿体ないと思ってね」 「それはまぁ・…
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